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住宅コンサルティング会社「エスコーポレーション」と慶応大学ＳＦＣ研究所が共同で実施した調査結果によると「勉強は静かな個室で」という固定概念は打ち破られ、東大や有名私立大学に合格した子ほどテレビが置かれたリビングなどの騒然とした雰囲気の中で勉強する傾向にあったそうです。（首都圏の有名私立中学者の家200件を訪問して調査）

この本の内容は、有名私立中学に合格した子供たちがどのような環境で育ったのか200件を訪問し調査して出した結論が「家族でコミュニケーションがとれる家」ということであったそうです。合格者は、さぞかし小さい頃から環境のいい独立した部屋を与えられていたのではないかと想像しがちですが、以外にも合格者の90％はリビングなどの自分の部屋以外などの場所で勉強していたらしく、家族とのコミュニケーションを取りながら勉強していたそうです。これは試験の傾向が変わってきたこともあるかもしれません。暗記問題の傾向がうすれ、考えて伝えることができるコミュニケーション重視傾向になってきているのもああります。

年齢にもよりますが、プライバシーをある程度確保してあげる必要が有る場合は、学校から帰宅するなり自分の部屋に直行して閉じこもるような事がないような、間取りの面での配慮も必要となります。最近要望が多いのですが、リビング階段なども１つの方法です。それから、リビングや洗面、風呂と同じ階に子供部屋を配置するのも有効です。メインの生活空間に近い方が、家族と自然に触れ合う機会も多くなるでしょう。

リビングテーブル、ダイニングテーブル、ちゃぶ台、廊下に置かれた本棚の脇のテーブル、移動式机など気分のおもむくまま、好きなところで勉強させて上げるスペースをつくり、型にはまらない自由な発想ができるよう工夫しましょう。

自宅の本棚に家族みんなの本を集めてみよう。本棚をうまく使えば、それぞれの記憶や思い出をみんなで共有する空間が実現します。また、季節に合わせた飾りを自宅のさまざまなところに飾ってみたりするのはいかがでしょうか？ＴＶの横、リビングテーブルの上、玄関の脇、キッチンの脇、トイレ等。季節の変化を感じたり、想い出を飾る事で記憶に残る空間が出来ます。

お母さんが光り輝いていることがお子さんにとって一番嬉しいのです。お母さんの「仕事場」は贅沢に投資し、キッチン、ダイニングを魅力的にすることで家全体が明るい印象に。そういった意味ではお母さんは家のムードメーカーなのです。

子供たちはやはり親の背中を見て育っていくので、父親と同じ場所で、片や子供が勉強、片や父親がパソコンで仕事とか新聞を読んでいるとか、近くに父親がいると安心します。

いつも心地いいものに囲まれていれば、それらをもっと感じたいと、五感のセンサーは働きます。きっとまわりの花も木々も光も風も海も食事も、どんどん鮮やかに感じられ、感性の豊な子供に育ちます。

親子で利用できるガラス黒板でメモ帳、落書き、連絡版を使い、玄関の脇、子ども部屋壁、リビング壁、キッチン近くなどに設置。「書く」というコミュニケーションを楽しく実践して、話すというコミュニケーションに「書く」というコミュニケーションを付け加えてみましょう。

頭の良くなる子が育つ子供部屋は、仕切りがなくあってもガラス張りだったり、障子や襖が好ましく、カギがかかり孤立する子供部屋は好ましくないそうです。勉強をしながらも人の気配を感じられ声をかけても応えられる空間が望ましいそうです。

オープンな空間の方が五感を使ってのびのびと勉強でき、家族間のコミュニケーションがスムーズに図れるような空間図造りが大切なのです。ただ居住空間を充実すればいいのではなく、一番大切なことは親子のコミュニケーションであり良好な親子関係であることを忘れてはいけません。

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